第3回青山ソーシャル映画祭2015を開催しました!  

 5月28日(木)第3回青山ソーシャル映画祭を開催しました。通算8作目となるの作品は2013年にフランスで製作された「バベルの学校」です。フランスに移住してきたばかりの子ども達が、フランス語と基礎学力を身につけるためのパリ市内中学校の「適応クラス」が舞台です。20の国籍、24人の生徒による24のストーリー、そして、それを受け止める教師の姿、1年後にクラスはどんな姿にたどり着くのか・・・。  子ども達がフランスに移住した理由は、親の離婚、政治的圧力からの非難、音楽家になるため、さまざま。さらに宗教も文化も異なります。最初は互いの違いを認め合おうとしなかった子ども達は、次第にコミュニケーションを重ね、先生の根気強いサポートもあり、互いの絆を深めていきます。  「バベルの学校」というタイトルは、「バベルの塔」をもじってつけられたそうです。 ご存知の方も多いと思いますが、「バベルの塔」は旧約聖書の創世記にある伝説の塔で、 ノアの大洪水のあと人類がバビロンに天に達するほどの高塔を建てようとしたのを神が怒り、それまで一つであった人間の言葉を混乱させて互いに通じないようにした。そのため人々は工事を中止し、塔は完成しなかった。という内容です。バベルの学校では、これとは逆で、生徒たちの言葉の混乱、文化の違いかが、議論と成長、そして絆を生んでいるように思います。日本の中学生にもぜひ見て頂きたい素晴らしい作品でした。ご参加頂いた皆さま、ありがとうございました!!       バベルの学校①   バベルの学校②