第18回青山ソーシャル映画祭を開催しました! 学習
10月22日(日)・25日(水)の2回に渡り、「ケアニン~あなたでよかった」を上映会を開催しました!
ケアニンは、ドキュメンタリー映画ではありませんが、NHK「プロフェッショナル/仕事の流儀」で特集された藤沢にある小規模多機能施設「おたがいさん」(株式会社あおいけあ/加藤忠相社長)をモデルに、介護に関わる多くの方のインタビューに基づき制作されたリアルな作品です。認知症になってもその人らしく生きることを支える介護職=ケアニン(ケアする人)の皆さんのやりがいと葛藤、そして、人が人を思うこと助け合うことの本質を描いています。
作品中と同様に、「あおいけあ」さんでは、職員が見守りながら、調理の得意な利用者さんが食事を作ったり、庭仕事が好きな方が庭を手入れしていたり、自宅にいるように暮らしています。また、地域のボランティアや小学生なども自由に出入りし、利用者さんとご近所づきあいのような交流をしています。「できることを奪わない」これが「あおいけあ」さんの基本にあります。
「徘徊も職員がついていればお散歩ですから」
「認知症で人生終わりになんて、僕がさせない」
「介護は制限や管理をすることじゃない。できることを奪わないでその人らしく暮らせるようにしてあげること」
「看取りとは、最後まで生きる手伝いをすること」
「介護なんて言葉なくなってしまえばいい。そんな言葉がなくても人と人が支え合える世の中にしたい」
胸が熱くなるこれらのセリフは、決してフィクションではなく、実際のケアニンの方々の思いや言葉です。
上映後は、訪問薬樹薬局瀬谷のケアニン薬剤師/井上俊さんに、在宅医療の体験談を交えながら、認知症をみんなで支えるために知っていて欲しいことをお話し頂きました。
- これまでできていたことができなくなることで、本人が一番混乱して傷ついている。
- 決して否定しない。その人が今認識している世界を大切にしてあげる。
- ゆっくり時間をかければ、これまでと同じようにできることも沢山ある。
- 介護する方も決して一人で抱えずに、他者の支援を受ける勇気を持って欲しい。
- 「ニンチ入ってる」などという差別的な言葉を使わないで欲しい。
訪問薬剤師の仕事は、お薬を届けることではありません。井上さんのお話から、患者さんの暮らしぶり、飲み忘れなどの服用状況の中からサインを見落とさずにご家族や他職種と連携し対応していくことの重要さを学びました。
井上さん、ご参加頂いた皆さん、どうもありがとうございました!