「第16回ソーシャルイノベーションセミナー」開催のお知らせ 8/21(日)14:00~
毎回ご好評を頂いております「ソーシャルイノベーションセミナー」を開催いたします。 第16回は、「ガンになってもその人らしく生活できる地域づくり」に取り組む株式会社PEER・代表取締役社長・佐藤真琴さんにご登壇頂き、佐藤さんの思いの原体験や活動内容に加え、抗がん剤や放射線療法、術後に生じる患者さんの心と身体の変化やケアの考え方についてもお話頂きます。
<開催概要> ■期日:2016年8月21日(日)14:00~15:45 (受付13:30~) ■会場:薬樹株式会社青山オフィス ■会費:一般の方 3,000円 Liko-net賛助会員の方 2,000円 ■薬剤師研修センター研修認定:1単位(薬剤師のみ)
■講演内容
ガンになってもその人らしく生活できる、伴走支援のある地域づくりを目指して
統計によると、日本では、2人に1人が生涯で1度はがんに罹患し、3人に1人はがんで亡くなっています。これほど身近にある「がん」という疾患について、医療関係者でも疾患の基礎知識はあっても、がん患者の方々が治療中、治療後にどのような不安や生活上の不便、精神的な生きにくさを抱えているのか、実際のところは理解・共感できていないのが現状です。 佐藤さんは、看護学校の実習で受け持った50代女性のわずかな余命に寄り添う中で、抗がん剤や放射線治療の副作用である脱毛のため、多くの方が大切な友人との時間や日常生活に消極的になり、その人らしく暮らせることができないでいることを知りました。医療の現場では、医療従事者は「治療」に専念するため、こうした患者さんの不安や日常の暮らしにくさ、生きにくさをケアすることができません。佐藤さんはまだ学生であったにもかかわらず、単身中国に渡り、従来品よりも格安で100%人毛のウィッグの製造に成功、起業しました。いまでは安価なウィッグも増えてきましたが、自分の頭の形や毛髪に馴染ませたり、ムレやかゆみのケアをするには、自身で対応することが難しいため、佐藤さんの美容室ではウィッグの持ち込みにも対応します。現在は、乳房切除をした方のケアグッズの開発・販売も行うなど、副作用により変化した女性の見た目をカバーし、前向きな気持ちで日常生活を送れるようサポートしています。佐藤さんの次の目標は、「まちのがんステーション」が身近にある社会です。カフェのように立ち寄りやすいオープンな空間で、患者さんのための美容スペースや、がんと闘う患者さんやご家族同士が本音を話せるコミュニティとなる拠点を全国に広げることです。 今回の講演では、佐藤さんの思いの原体験や活動内容に加え、抗がん剤や放射線療法、術後に生じる患者さんの心と身体の変化やケアの考え方についてもお話頂きます。医療関係者に限らず、多くの方に聞いて頂きたい「がんと共に生きるお話」です。
■講師プロフィール:佐藤真琴さん/株式会社PEER・代表取締役社長
1977年、静岡県浜松市生まれ。 米国留学、大手企業勤務の後、看護師を志す。がん患者の抱える「医療だけでは解決できない課題」に気付き、2003年浜松で起業。医療現場と連携しながら手頃な価格で手に入るウィッグ(かつら)を提供しながら、がん患者が治療中も普通に日常生活が送れるようにその方の容姿に合ったウィッグや帽子、病状、体調に応じたスキンケア、肌着の日用品やケアグッズなどの企画販売を行うとともに、ウィッグや自毛の手入れを行う個室美容室を運営。現在、直営店、提携店は全国に30店舗。コンビニの感覚で使ってもらえる場所+患者さんの拠り所づくりの拠点「ウェルショップ」を5月にオープンさせたばかり。 ■受賞歴:2009年日経ウーマン/ウーマンオブザイヤ―キャリアクリエイト部門・第5位 経産省ソーシャルビジネス55選 2014年内閣府女性のチャレンジ賞 など多数
<会場へのアクセス> *東京メトロ銀座線 青山一丁目駅 4番出口(南)より 徒歩3分
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