第3回ソーシャルイノベーションセミナーを開催しました!  

9月18日(水)、第3回ソーシャルイノベーションセミナーを開催しました!

今回ご登壇頂いたのは、岩手県葛巻町の前町長・中村哲雄さんです。
人口7,800人あまり、山を風が吹き荒れ、鉄道も高速道路も、温泉もゴルフ場もない、
まさに”ないない尽くしの過疎の町”岩手県葛巻町が、いかにして「ミルクとワインとクリーンエネルギーの町」として全国から年間50万人以上の視察者が訪れる町になったのか?

葛巻という町は、戦後すぐからビジョンと実行力に溢れたリーダー(歴代町長)と
町民の支えによってブレない経営がなされてきた・・・ということを知りました。
【初代】戦前陸軍の育馬場だった1000haを戦後町民の資本により国から買い取る
【2代目】町の基幹産業を酪農と林業と定め植林を奨励し、産業・教育・医療・福祉の基礎を築く
【3代目】146億円を投資し、壮大な酪農団地を造成し、ワイン醸造を計画
【4代目】ホテル・レストランなど、グリーンツーリズムの受皿を整備
【5代目】新エネルギービジョンを作成し、3基の風車建設と中学校での太陽光発電を計画

すべてが先見性に加え、足元の課題に対して情熱を持ち果敢に取り組んだ結果であると
5代目町長・中村さんは振り返ります。

経済的には瀕死だった町を、県が、国が、企業が投資する町に創り上げたのは、
ブレないビジョンと情熱、経営力、実行力、そして情報量。
ビジョンを明確に言葉にし、思い立ったら即動くことで、
どんどん情報が集まり、それがまた効果的な施策へと繋がったのだそうです。

1時間半があっとゆう間でした~。
新規就農者受入れ、老人雇用、こども達のための酪農教育ファーム、
日本一の森林組合による整備と国産材の活用など、
もっとその熱弁を聞いていたかったです。

質疑応答では、参加者からのなぜ、成功したのか?という問いに対して、
「成功するまでやり続けたからです。」とエネルギッシュにお答え下さいました。

来年のくずまきecoLikoツアー、
ぜひ皆さんも熱いおじさん達に会いにいきましょう!